幼稚園や保育園でのお遊戯、小学校の表現運動、中学校でのダンスの必修化など「体を使って表現すること」の重要性が注目されています。リトミックやPOPダンスで、軽快なリズム感覚を養うのはとても大切です。
日本舞踊は歌舞伎から派生した舞踊で、今でいうピアノのように子供の習い事の定番でした。「日本舞踊」と聞くと仰々しく厳かなイメージを持つ方も多いかと思いますが、音調や踊り方(男おどり・女踊り・老人・子供)も様々です。カジュアルな踊りからどっしりとした祝いの舞まで幅広く踊れることも魅力です。
なぜ子供の頃から日本舞踊?「三つ子の魂百まで」
日本舞踊は「踊る」以前の様々な所作があります。美しい歩き方、お辞儀の仕方、姿勢がとても大切です。子供の頃に染み込んだ所作は、大人になるにつれてより自然にそしてその心を表す美しさになると思います。具体的にどのようなことが身につくのでしょうか。
1. 正しく美しいお辞儀ができるようになります。
まずは正座の仕方から、手を揃えて前に置き、背筋をピンと伸ばして床と自分の背中が平行になるように体を倒します。お稽古のはじめと終わりは必ずこのお辞儀をします。 |
2. 日本人としての感性が磨かれます。
浴衣や着物の着心地、三味線や長唄の音、季節感、歌に込められた意味、役の感情など五感全てを使って「日本文化」を体感できます。グローバル化・国際化などいわれる今こそ、「日本人らしさ」を醸し出して日本の素晴らしさを発信しましょう。 |
3. 集中力を高めることができます。
お稽古では一つ一つの動作を丁寧に指導します。部分練習を何度も繰り返し、美しい動作を体に覚えさせていきます。師の真似をしながら、見たり聞いたりと稽古がすすみます。この集中力を養えるのも日本舞踊の魅力です。 |