日本舞踊のお稽古

日本舞踊では実際に何を踊るのでしょう?どのようにお稽古が進められるのでしょうか?ここでは日本舞踊のお稽古について、またどのような曲目を練習するのかについてご説明します。

  • 着物を着て日本人らしい作法やしぐさを学べます。
  • 姿勢が良くなり、体幹が鍛えられ体のバランスが整います。
  • 三味線や長唄など邦楽に親しみ伝統芸能に明るくなります。
  • 舞台に立ち、お客さまを楽しませることができます。

 

1レッスン=60分・月3回です。そのうち5〜10分は浴衣の着脱を含みます。

ご挨拶

挨拶は全ての始まりの基本です。正座をして姿勢を正し、丁寧にお辞儀をしましょう。

口三味線でのお稽古

チントンシャン、ツーンテンなど三味線の音を歌で表現する口三味線という方法があります。歌に合わせて踊ることで、聴きなれない三味線や長唄の間合いを体で覚えていきます。ご自身でも歌えるようになるとさらに上達していきます。

音楽に合わせてのお稽古

ある程度間合いになれるといよいよ音に合わせて踊ります。曲の多くは3部以上の構成になっています。歌謡曲では1番、2番の歌詞に分けて少しずつ慣れていきましょう。

 

レッスンは1枠3人までです。時間でのスケジュールですが、生徒さんのレベルに応じてグループレッスンではなくマンツーマンの場合もあります。

 

日本舞踊で踊る曲は次のように大きく分かれます。

  • 古典=歴史ある古いもの(長唄、清元、常磐津、義太夫などがあります)
  • 新舞踊=古典以外のほぼ全てのジャンルです。(民謡、演歌など)

日本舞踊の基本は「古典」を美しく踊ることができることが前提となります。古典の一曲には、日本舞踊では欠かせない所作や動作(足運びなど)が盛り込まれ、一曲一曲を丁寧にお稽古することで日舞で必要な動き方が身に付きます。

民謡や歌謡曲は耳に入りやすく、音楽にも乗りやすいですが、やはり動作や三味線の音色や間合いを学んでこそ新舞踊をより楽しめるのではないかと思います。とはいうものの、目的に応じてジャンルごとに楽しく踊ることも大切です。

<古典のすすめ>

日本舞踊の最初に習う演目で代表的なものは「羽根の禿」「菊づくし」があります。

  • 菊づくし

日本舞踊の基本を学ぶ入門曲です。菊の傘を被り、曲の2番目には両手に花笠を持って踊ります。足すべり、袖の持ち方、腰の落とし方など日本舞踊の基本動作が組み込まれているので初心者の方、またはお子様はこの曲から学びます。

  • 羽根の禿

吉原に勤めている子供のことを禿(かむろ)といいます。花魁の身の回りの世話をしている女の子供のことです。羽根の禿は、その禿が羽子板や鞠付きをして遊郭の外で遊んでいる様子を表しています。美しい女性を憧れてしぐさを真似てみたりという一方で、どことなく子供らしさを表現する舞踊です。

古典はまた藤娘や手習子と続きます。

 

<民謡・歌謡曲>

八木節や前橋音頭、木曽節など歌謡曲に合わせた舞踊もあります。イベントや余興など目的に合わせて踊りましょう!